狐の嫁入り

小説創作ブログ! のつもりでしたが、なんかだいぶ違う気がします……

欲しい日本株の備忘録

備忘録です。

 

 

KDDI

高財務、NTTドコモには負けるが高配当、優待あり。持っておくだけでいろいろなものがもらえてとてもいい。投資額は30万円程度。かなり高値で推移している感じがするので、どこかの暴落時に拾いたい。

 

JT

今買うべきが迷っている。高財務、高配当、優待よし。隠れ優待の工場見学やプルームテックのお試し(タバコは吸わないけれど)があるのが良い。きっと持っていたら生活がちょっと潤う。投資額は24万円程度。今買おうかなあ……

 

カドカワ

持っているだけで毎年本が送られてくるなんて……15万円。ちょっと書いやすい。けれど、優待をもらうには1年の保有が必要……2020年の2月か3月には、自分へのご褒びとしてカドカワ株買うんだ……、忘れないようにしよう。

 

TOKAIホールディングス

水がもらえるのがポイント高いです。買い物に行かなくても生活必需品がもらえるのってとてもいいと思うの。後は携帯電話サービスの割引も。10万円くらいから買えたはず。

 

花王

連続配当の安心感。でも70万円からはちょっと高すぎるなと。

 

 

キーエンスファナック

初期投資で500万円以上吹き飛ぶ、超優良事業を持つ会社たち。一社くらい手元に置いておきたい……ファナックのロボット技術には本当に期待してます。滅茶苦茶ぬるぬる動くんすよ……あの黄色いロボット。キーエンスの計測器は滅茶苦茶使いやすいしサービスもいいですし凄いです。

 

ブリジストン

世界から車が消えない限り、タイヤから利益が生み出され続けるはずだ、ということでその恩恵に預かりたい銘柄。40万円くらいだったかな。

 

MARUWA

半導体の有望株。実は就活の時に蹴った会社。いろいろご縁があるので持ちたいと思っています。財務はいいのに株主還元ちょっと渋いのでためらっています。60万円から。

 

欲しいものをちょっとずつメモしていきます。

 

 

書くことが思いつかないときにやることをつらつらと考えた

TIPS、と言いながら何のTIPSも思いついていなかったりします。

 

が、アイデア出しについてはすでにいろいろな技法がありまして、その手法をまとめていてしかも最近とても売れている本があるので、そういうのを利用するのもいいかもです。ただ、人から紹介された技法を素直に使うだけなのも面白くないので、こんなのはどうかなあといくつかアイデアを出していこうと思います。

 

①その日にあったことを一時間ごとに書き出していく。

起床は八時で、何もやる気が起きずにツイッターで無駄な時間を過ごして、出社時間が近づいてきたからだらだらと行動に移し、午前中には確か打ち合わせがあったな……なんだっけ、11時からだっけ。あ、思い出した、ベテラン社員の技術ミニ講座みたいなものがあった。その前の一時間ちょっとの間に、費用のかかる試作の予算確保を管理職にお願いしに行く資料を頑張って作って……

その一日で自分のやったことを思い出すと、その時に抱いていた感情とか感じたことに客観的な光を当てられるので、こういうところに面白い話題がひそんでいたりしそうです。

一社員の日常に面白いことがあるかというと、あると思っていまして、会社員やべーよ論が跋扈する昨今ですが、現段階では雇われ身の人のほうが圧倒的に多いという事実がもあります。

注目を集めるには誰もが知らない凄い事実を伝えるという手段ばかりに目を向けがちですが、誰もが経験して覚えのある物事に違う視点を与えるというのもひとつの方向としてありです。

全然関係ない話ですけれど、会社員はオワコンの話で本当にフリーランスや自分の生き方を誰もが実現するようになったとしたら、そういう論説を見かけることはもうとっくになくなっているでしょう。宣伝されるということは、まだそこまで広まってないということだと思うわけです。つまり世界はまだまだ会社員の時代なので、会社員ネタを使うときはネタそのものよりも新視点の提示という方向からネタ探ししたほうが良さそうです。

 

②目をつぶって本棚から本を抜く

本屋でも自宅の本棚でも可。恣意的に選ばずにランダムにするのがポイント。目に写った一文を適当にタイプし始めたら、そこからすらすらと終わりまで掛けてしまうかもしれません。

私がやったら‥…

「あたしのことを名字で呼ぶなよ。お兄ちゃん」

なんか戯言シリーズ出てきました……書きにくいときは他の本にいってもいいかなとか。

 

③走る

無心で走っているといろいろな思いが頭に去来します。けれど走ったままでは書けません……! そのもどかしさが、書きたい意欲と書くネタを頭のなかにためていってくれれるはず。手を不自由にして走ることはある意味充電のような気が私はしています。

 

 

書くことが思いつかない時。共通してやることと言えば「外部からの刺激を取り入れること」です。一番悪いことは、自分の内側にこもって延々と悶続けること。そういう状態で何かが好転することはあまりない気がしませんか? 時間の空費で焦りばかりが先に立ちます。

ブレイクを入れる。休むわけじゃなくて、今やっているのとは全然違う刺激を取り込んで視座を変える。煮詰まったときには、そういう方針で対策を打ったらいいんじゃないかなあということをぼんやり考えました。

 

明日とかやってみよう。

 

でもツイッターとかフェイスブックみたいな、使用者を沼にはめ込むような刺激は避けないといけないと感じます……

人生で100のやりたいことを書いてみた

実現できるかどうかは別として、自分が何を求めているのが明確化できるのがとてもいいと思います。

この願望を分類なり分析して現状と照らし合わせることで、自分の性格とか行動特性がかなり性格にプロファイリングできる気がします。匿名なので(知り合いが見てたらちょっと困るんですけれど)書きたい放題という感じです。

 

 

01 アメリカに留学して心理・脚本を学ぶ

02 面白い小説を書いてベストセラーを取る

03 ストーリー性のある一枚絵を書く

04 時間とお金を気にせずに旅をする

05 自分の人生で出会った人全員にもう一度会う

06 家族・親戚と考えうる限りの贅沢をする

07 楽器を楽しんで引けるようになる

08 サマセット・モームのおすすめ小説を全部読む

09 最高級の布団と枕を買って思う存分眠る

10 何かひとつ球技ができるようになる

11 とても見た目のいい女性の友人を作る

12 アラスカで狼を見る

13 知床で雄大な自然を眺める

14 クジラを見る

15 シャチを見る

16 英語で小説を書く

17 子どもの成長を手助けする

18 人から尊敬される

19 服装選びのセンスを身につける

20 体脂肪率10%前後を維持する

21 頭髪の量を維持する

22 ぱっと見で年下と間違えられるようにする

23 とても高い緑茶を飲む

24 魅力的な友人をたくさん作る

25 自分が主体の講座をする

26 豊田中央研究所で研究する

27 小学校の時によく遊んだ相手に会う

28 漫画を書く

29 アニメを作る

30 キャンプを主導する

31 不労取得を安定的に取得する

32 たまラブ・時かけを超える青春ものを作る

33 桐島・何者を超える小説を書く

34 テスラに乗る

35 ミニクーパーに乗る

36 BMW i3に乗る

37 いい写真を撮る

38 若くある(いろいろな意味で)

39 友人と起業する

40 弟子を取って独立まで導く

41 時間を気にせずに眠る

42 ハーレムを作る

43 少年漫画チックな恋愛物を書く

44 ミステリ短編集を書く

45 昔の友人と集まってスマブラをやる

46 ヴェネチアに行く

47 スカイダイビングをする

48 英語が流暢に話せるようになる

49 自分のメディアを持つ

50 不動産を安定的に運用する

51 名古屋を文化都市にする

52 よつばと!より面白い漫画を描く

53 有名人と知り合いになる

54 字がきれいに書けるようになる

55 思い煩うことなく常に楽しい気分を維持する

56 物語作りのノウハウを形式知化する

57 人工光合成の研究をする

58 彼方のアストラより面白いミステリものを描く

59 ビジネスで利益を上げる

60 とても可愛い絵を描く

61 パワハラ教授を反省させる

62 パワハラを世界から根絶する

63 スクールカーストを世界から根絶する

64 ナヴィエストークス方程式を導出できるようになる

65 涼宮ハルヒの消失よりも面白い小説を描く

66 ハリーポッターシリーズよりも面白い小説を描く

67 安定的に配当と優待を受け取る

68 ふるさと納税で返礼品をもらう

69 バイクの免許を取る

70 剣道四段を取る

71 親族の社会的地位を向上する

72 大学で学ぶ

73 若い友人を多く持つ

74 ハーバード大学を卒業する

75 病気をせずに眠るように死ぬ

76 赤毛のアンの聖地に行く

77 ボート部の闇を描いた小説を出版する

78 受験は悪という風潮に物申す小説を出版する

79 青春コンプレックスを克服する

80 会社を辞める

81 印税を得る

82 特許使用料を得る

83 図書館を作る

84 本屋を作る

85 名古屋に出版社を作る

86 投資で大きな利益を得る

87 読書会を主催する

88 気球の大会を見に行く

89 オーロラを見に行く

90 電気自動車を作る

91 運動を習慣化する

92 長く着られる服を上下3点ずつ見つける

93 文学賞を取る

94 視力をよくする

95 バンドを組む

96 カラオケに行く

97 作曲する

98 主税町に住む

99 留学してコンピュータ・サイエンスを学ぶ

100留学して生命科学を学ぶ

 

 

後半苦しみすぎて意味わかんなくなりましたがなんとか書き切りました。

ざっくり見ていくと、この人はこんな願望があるらしいです。

 

①過去にコンプレックスを抱えていてそいつを解消したがっています。その対象は、カーストパワハラとかの社会的立場による理不尽、後は青春コンプとかスポーツ。

 

②飽くなき学問への探究心

心理、コンピュータサイエンス、生命。これからトレンドになりそうな学問分野を先取りしたいという感じか。

 

③フィクションと可愛い女の子を求めすぎ

脚本を学びたいとか、可愛い絵を書きたいとか、ハーレムが作りたいとか、創作欲と自分の願望がごちゃまぜになってます。かなわない願望をフィクションに昇華しようとしてるのかもしれません。感銘を受けた作品や音楽、絵へのリスペクトもあって、それを超えたいという願望もあります。

創作欲と色欲は別物ですが、この二つをややごっちゃにしているフシがあるようです。

 

④青春コンプレックス強い感

若くありたい、とか、若い友人が欲しい、とか、若いという言葉をやたら使っていて、このあたりに引っかかる願望とかコンプレックスが見え隠れ(隠れてないか……?)してます。

 

・知識欲

・色欲

・創作欲

・若さへの渇望

・独創性へのあこがれ

 

あたりがこの人(自分なんですけれど……)の原動力になっているっぽい。

 

ただ、他者とのつながりや社会への貢献の項目があまりないので、自分の興味のあるものに注力して他者を顧みない自分勝手な部分があるみたいです……家族とか身内には優しくしようという意思があるようですが。

 

このうちのどれだけ叶うかは怪しいところありますが……記録として残しておこうと思います。

結婚しないとやべえなって思ったけど、結婚してもやべえなって思う

とてもおかしいタイトルで失礼します。

 

ツイッターSNSでの異性関係の不安やコンプレックスを煽る言説の数々にも食傷気味になりまして、そういう文章を読むたび

炎上マーケティング頑張ってんなあ……」

と微笑ましい気持ちで眺められるようになりました。

 

そういう他人からの煽りをそこそこ気にしないでいられるようになった今でも「今婚活やらんといろいろまずいんじゃないか」という感覚はやっぱり残ります。

おそらくその直感は正しく、二十代後半になってもまだ自分の望みを実現できておらず、だからといっていつまでも人生の決断を先延ばしにしている自分はあかんなとうすうす感じています。

正しい大人のあり方として、さっさといろいろなものを諦め、捨て、他者に貢献するマインドを養って愛すべき誰かとの共同生活を初めてしまったほうが、長期的に見て幸福いられるのかもしれないなという思いがよく浮かびます。

 

まあ、愛すべき誰かなんて自分のDNAが混じった人でしかありえないのかもしれませんが。

 

結婚を目的とした結婚はしたくねえな…‥とか思ってしまう私はまだまだあまちゃんなのかもしれません。いつまで思春期を引きずってるんだろう。今でもまだ、魅力的な異性と出会って仲良くなり、知らないうちになんとなく結婚していた、みたいなファンタジーを心のどこかで信じているのかもしれません。

 

未だに結婚はロマンチックで劇的なイベントであるという虚構が世の中にははびこっており、それが結婚後の共同生活という人生で最も注力しないといけないイベントへの参加を遅らせていると感じます。

なんというか、結婚ってもっとカジュアルでいいはずなんです。別に好きな相手でなくてもよく、恋愛関係なんて必要なく、愛なんていう正体のつかめないものに依存するのでもない。そんなものは重要じゃないはずです。そういう虚構で遊んでいいのは、自由と時間と魅力を余るほど持っている一部の特権階級の人だけだと思うのです。

一般市民にとって必要になるのは、共同生活を営んでいく忍耐力とお互いへの信頼です。そこにはロマンチックな要素などひとかけらもなく、ただ地道な努力の積み重ねです。

結婚ってやべえな、というのはこのことで、共同生活にとんでもない労力が必要になるのに、それに至る道を吐気がするような虚構で塗り固めないといけないということ。普通に頑張れない……そんなことを頑張れたのは、ガチ惚れして終わった学生時代の残念な恋愛のときくらいです。

そういう壮大な勘違いが発生しなくなった今、このイベントにどう向かいあっていったらいいのかわりと途方にくれています。

 

 

匿名ブログっぽい書き散らし記事です。

全国の読書家へ向けた「書を捨てよ、徹底的に!」という提案

「人生がときめく片づけの魔法」を読みました。

 

どうしてかというと、片づけコンサルを皮切りに、全米で最も影響力のある人物まで上り詰めたそのキャリアがあまりに興味深かったこと。また、私は会社のイベントで本を紹介することになっていて、あまり堅苦しくなりすぎず、かつ示唆にも富むいい感じの本に思えたこの一冊がちょうどいい題材かもと考えたからです。

 

この本を読んで思ったこと。

「過去の積み重ねは現在の足を引っ張るかもしれない」

もうひとつ

「片づけることは、過去に片をつけることである」

そして

「片づけはノウハウでなく自己発見の過程である」

片づけって哲学なんだ……みたいなことを私は思いました。

 

情報が反乱する現代において、大切なことは情報の収集や集積ではなく、取捨選択して必要な情報のみを手元に残すことです。

あまりにたくさんの本を保管しすぎると、手元にたくさんあるがゆえに返って情報にアクセスしにくくなるように感じます。手元の情報が少ないほうが、新しい情報に敏感になれ、違った世界が開ける可能性がわずかばかり増えるかなあと思っています。

 

そういうわけで、全国の読書家へ向けた「書を捨てよ! 徹底的に!」特集。本の捨て方とそのポイントを、「人生がときめく片づけの魔法」のノウハウに沿ってご紹介。

 

とはいえ、ステップはたった2つです。

 

①全ての本を本棚から引っ張り出し、床に並べる

ここが最も重要なポイント。『本棚に並べたまま選ぶのは駄目」と著者は言います。曰く、収納されたままのものは眠ったままの状態であり、一度取り出して活かしてやる手順が必要なのだそう。とにかく、全ての本を、一冊残らず! 見える状態、選別にかけるぞという意思を持った状態にすることが大事なようです。片づけは物理的ノウハウでなく心構えだという著者の主張がびしばし伝わってきます。

 

②ひとつずつ手を振れて『ときめく』かどうかを確認する。ときめかないものは手放す

2つ目、これも重要なポイント。スピリチュアルっぽいですけれど、やってみると、著者の言っていることがわかります。

実際手にとって見てみると「あ、これいらない」と「これは絶対にいる!」という本がはっきり自覚できます。

私の自室にも腰くらいの高さの本棚が2つあり、漫画、小説、科学書、啓発本で埋め尽くされ空きがない状態でしたが、『ときめく』(このスピリチュアルな言い方はがあまり好きじゃないんですけれど……)ものを選んでいくと、なんと80%の本が消え去りました。まだまだ残しすぎじゃないかと、自分のときめき感度の低さを著者には指摘されそうな気もしますが……

空っぽに近くなった本棚を見て喪失感に駆られたかというとそうでなく、冊数が減って視認性が良くなった背表紙の群れを見てみると「こいつは、1ページ目を読んだらとまらなくなりそうだぜ……!」という渾身の一冊ばかりが並んでおり、たしかに本棚のときめき度(勝手な造語です)が上がった感じがありました。わりといいかもです、これ。

 

で、①・②を実行するに当たってのチップスもあります。

 

・あまりにも量が多いときにはカテゴリ分けする。

小説、一般書、ビジネス書、雑誌……等などです。

 

・「いつかやろう」「いつか読もう」の「いつか」は永遠にやってこない

今ときめかないものは全て捨てよということです。TOEIC本とか資格本、いつか勉強しよう系は全て捨てです。また、途中読みの本は最後まで読まなくてもいい、とのこと。途中で止まったということは、それ以上読む必要がなかったということです。

 私も、あまりに難しかった機械学習本、後ろだ押しにしたTOEIC本、興味が失せた社会科学本、その他積ん読本には、棚から離脱していただきました。わりとすっきりした感じあります。

 

・「ときめき」を判断する時、中身は決して読まない

中を読んでしまうと、「必要かどうか」という観点で迷ってしまい、ときめくかどうかの判断が鈍ってしまうそう。

 

・「殿堂入り」の本は迷わず残す

本当に大切な一冊、大切な本だけは残しましょう、とのこと。確かに大切な本だけが並んだ本棚はかなり満足度高い感じがします(私も実践済み)

 

と、言う感じです。

 

途中読みだったり、いつか読むかもという状態だったり……そういう本は全て捨て、殿堂入りの一冊を残していく。さすれば、自分が最も大切にしたいものが何だったのか、おぼろげながら見えてくるんじゃないでしょうか。

 

そういうわけで、「書を捨てよ、徹底的に!」でした。

本好きにはなかなか刺激的な提案ですが、「自分の最も好きな本」がとてもはっきりする面白い試みです。捨てられない人は、ときめくのだけ本棚に残して後は脇に退ける、くらいのところから始めてもいいかもです。

 

言わずと知れたベストセラーですが、元ネタの本はこちら。著者の特殊すぎる経歴には本当に驚きます。

 

 

 

果たして28歳を若手と呼んでいいんだろうか?

果たして28歳は若手なんだろうか。

高校生からしたらおっさんだろうし、IT企業ならそろそろ管理やれよっていう感じかもしれませんが、日系大企業においてはまだ若手の扱いです。後、落語とか政治の世界では、まだ生まれてさえいないという認識かもしれません。

私もそろそろ30歳が見えてきまして、まだちょっと猶予がありますが確実に来ます。

 

高校生の頃、30歳になったら自分はきっと死ぬんだと思っていました。

けれど今のところ、車に引かれたり通り魔に刺されたりといったトラブルに大当たりしない限りはそんなことはなさそう。現実的な問題として、メーカーの技術職であれば、結婚しないでいると寮から追い出される年齢ではありますが。

 

グレート・ギャッツビーにこんな言葉があります。

友人二人が女とプライドを巡ってドロドロのバトルを繰り広げるのを目の当たりにした主人公のニックくんは、その日がたまたま誕生日。ふっとそのことを思い出してこんなことを地の文で語ります。

三十歳――今後に予想される孤独の十年間。独身の友の数はほそり、感激を蔵した袋もほそり、髪の毛もまたほそっていくだろう。

野崎孝 訳『グレート・ギャツビー

 お前30だったんか、驚くのもつかのま、が、この文章の後にはこう続く。

しかし、僕の傍にはジョーダンがいた。

まあこの微かな希望にもいろいろとあれな結末がついてくるんですけれど。

この一文からわかることが何かと言いますと、年齢を重ねる絶望に抗うためには、自分以外の誰かの力が不可欠だということでしょう。

この文章では恋人と家族が示唆されます。

もっと他にも類似のものはあって、後は、仲間、会社、役職、生きがいあたりでしょう。自分は孤独だと嘆いている気力があるうちは、まだまだ若いということなのかもしれません。

歳を重ねるということは生物としての機能が劣化していくということ、それを補うには、社会的なパワー(権力とは限らない)、社会とのつながりが必須になってくる。そして、社会の一番基本的な構成要素が何か、社会の教科書にも書いてあります。

「家族」

と。

 

30で結婚を焦る理由がわかってきます。生物学的な能力が衰え、社会的なつながりでそれを補わないといけないからです。

 

さて、いわゆる日系メーカーでの28歳というと、社内では年上の人々の数が圧倒的に多く、職場にいると自分が若いと勘違いしがちで結構危ういです。一度、自戒の意味を込めて都内のIT会社なんかにお忍びでお邪魔したほうがいいのかもしれないとわりと本気で思います。

世界の進歩は早く、しかしレガシー産業の歩みはとろくさい。この業界にずっといていいのかと不安に思うことは多々あり、かと言って新しい業界でスタートを切れるほど若くはありません。

年寄りとまでは言わないが、可能性に満ち溢れているほど若いわけでもない。自分が若いと勘違いしているうちに、取り返しのつかないほどの生物学的な後退が進んでいては目も当てられません。

 

自分が若くある程度行動力のあるうちに、たくさんの社会的な関係を築くようにしたほうがいいでしょうし、何よりも自分は若手だと安心している日系大手の若手諸氏は、自分の若さを、周辺環境のせいで過大評価しがちだということを心に留めて人生プランを立るべきだと思うわけです。

 

私は全然立てられてないんですけれど……

 

ぱらぱらと降ってくるこなさなくてもいい仕事を、勇気を持って放置する

会社員をやっていると、制度やルール的には処理することが求められるけれど、やらなくても誰も困らない仕事というのが存在する。

 

大変抽象的な話ですけれど、例えばすでに候補が決まった塗料の中の中に「君も何か検討して入れてみなよ」というベテラン社員の何気ない親切に本気になってしまうとか、「そう言えばそこの寸法出てるか測定できてないよな」→加工器具の精度的にできていそうだけれど、たしかに測定担当者に部品を渡さないと数値としては出てこない何かがあったりする。

 

こういう仕事をサボっても会社の損失にはならない。あるとすれば、一緒に働く人の「親切」や「鋭い気づき」や「せっかくの提案」あたりを否定することにつながり、効率性よりもむしろ人の信頼をそこなう。例えば、「こいつはたったこれだけのこともこなせないのか」みたいな。

そういう印象を人に与えてしまうのかなあ……と思いつつ、時には理屈を持ってやらない宣言をし、どうしても無理そうなときは勇気を持って放置したほうが、残業時間もヘリ余計な人経費もなくなり、ひいては会社全体が幸せになれるんじゃないか。それとも、だらしのない会社として、ガバナンス不良が蔓延する悪い組織への入り口なんだろうか。

 

前者であることを思いつつ、私は勇気を持って放置しようと思います。