落書き帳(文字)

ふっと日々考えたことを気まぐれに書いていくブログです。基本的に後ろ向き、提案に対してはできない理由をたくさん列挙し、否定はするけど自分からは提案しないというスタンスでいきますので気分を害したらごめんなさい

【読了】「若者」をやめて、「大人」を始める

 

「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

シロクマ先生のブログをちょいちょいチェックしている。

 

シロクマ先生、なんていう親しみを込めた呼び方をするほど相互の関わりがあるわけではないのだが、おそらくこの名称がブログ界隈では一般的な言葉になっているようなので、この言い方をそのまま使おうと思う。

 

自分がいつもシロクマ先生のブログをチェックしているのは、多分、自分もこんな感じの大人になるんじゃないかなあ、というボヤっとした感覚があるからだと思う。サブカル方面の趣味を持ち、自身の専門知識を深めて仕事をする。おそらく学生時代はちょっとさえない(違ったらごめんなさい、でも、サブカル方面に進路をとる人はだいたいそういう感じな気がする。というか、自分がまさにそうだからだ)

 

シロクマ先生曰く、二十代の後半はまだまだ伸び盛りで、人生の一転させる機会はどこかに転がっているという(……文面違うかも)。そういわれればその年代の人間としては、自分の将来に未知なる可能性を感じてわくわくしてしまわないわけにはいかないが、それだって一種の幻影かなと思う。

 

就職を決めた段階で、自分の人生がどうなってしまうかは、だいたい予測できてしまうんじゃないか?

 

自分の会社は平均年齢がだいたい三十歳前半。去年一年、一緒に仕事をしてきたチームの年齢はこんな感じだ。

60代、50代、30代後半、30代前半、20代(自分)、20代

の6名。なんと、幅広い年齢が分布しているじゃないか。

 

自分の今まで所属してきた組織は、年齢の偏りがある場所ばかりだった。

小学校から高校、大学の部活動、アルバイト、研究室。

学生と先生。社会という大きな枠組みで見れば、年齢分布の両端からひょいひょいとサンプリングしてきて狭い場所に押し込めたような感じだ。

学生時代に出会った大人はごく少数だ。大学の先生、なんていう、なかなか珍しいタイプの大人。あとは両親。しいて一番一般的な大人と言えば、大学の部活動のOBか。生意気な話だが、学生の頃は、部活動のOBみたいな人には一番なりたくないな、と思っていた。せめて大学の先生だろう、と。自分は学生の頃の自分を裏切って、ぬるぬると社会人になり、糊口をしのぐために自分の夢とは正反対の職務に一日の時間の大半を費やしている。それはそれでそこそこ面白いのだが。

 

学生のころは、社会に生きる大人との接点がほとんどなかった。だから、自分の想像の中で、地に足のつかない大人のイメージをいくらでも作ることができた。大学院の二年生のころ、やたら就職をしたくないと思っていたのは、多分、就職したら自分の人生の進路が固まってしまうことを無意識に恐れていたからだ。

 

自分の人生はまだどうなるかわからない、が、だいたい、人生ゲームみたいに、こうなるであろう可能性はすべて自分の前に示されているように見える。

結婚と昇進と出産(生むのは自分ではないが)というメインのイベントが三つあって、そのメインのイベントは、それぞれが無数の選択肢を持っている。その無数の選択肢も、おそらく、自分の会社の先輩のうちの誰かが選んだ進路と死ぬほどよく似ているだろう。結婚という選択肢を捨てて子どもを授かる可能性が消えることだってある。そういう人も会社には探せばいると思う。

 

自分はまだ、十代のクソガキが持つような、特別でありたいという願望を若干心の片隅に持っている。と、同時に、どうやったらそれを捨ててしまえるかといろいろ試しつつある。それと、ほん少しだけ、まだ特別になれるんじゃないか? という淡い希望を持って小説を書いていたりする。

自分は宝くじを毎回買う両親に「そんなの意味ないっしょ。雷に打たれる確率のほうが……」とか小賢しいことを言っていたが、自分のやっていることもそれと同じだ。やっぱり、何か特別なことが起こるんじゃないか?っていう期待は、簡単には捨てられないんだろう。自分より何十年も生きている両親がそうなのだ。

……さっそく、自分の将来の心の在り方が、周囲の大人の行動から簡単に予想してしまえたじゃないか。

 

後はおそらく、社会構造とか周囲の環境によって決まってしまった謎のレールに乗って、一生を終えるだけなのかなということを感じる。それを幸せだと思って生きることも悪くないかなと思うけれど、いっそ全部振り切って落ちるところまで落ちてみたほうが楽しいかもしれないと思う。が、これまでの人生経験から言って、自分がそんなばくちめいたことをするとは思わない。

 

若者にフォーカスを置きつつ、人生全体を眺めるような本を書いてしまう著者は、やはり若者文化に偏りつつそれだけじゃだめだ、と思ってしまうサブカル好きな人なんだなあということを勝手に思っています。

 

本のレビューを書くつもりだったが、なんだかよくわからない文面になってしまった。

……若者から大人まで、自分のライフプランについて、こんな風につい考えさせられてしまういい本でした。