内定を取るために必要なものと、恋人を得るために必要なものはかなり似ている その①
当時就活生だった私は、先輩からこんなことを聞いた。
「就活と結婚は同じだ。お互いに運命の相手を見つけるためのものだ」
と。
なるほど当時の先輩には、好きで好きでたまらない彼女がおり、なかなか好待遇な会社にさくっと就職を決めてしまったようだから、きっと「運命」みたいなふわっとした言葉が出てきたんだと思う。
かたや自分は非常に苦労した。ESを出しては落ち、一次面接をしては落ち、二次面接をしては落ち、その間、企業研究とは? 自己分析とは? 就活とは? みたいな哲学的な問いを何度も問いかけたけれど、いろいろあった末に表題のような結論に達した。
そういうわけで、自分の考えたことをざざっとまとめてみようと思う。
◆一般的な就活の流れ
ES提出 → 一次面接 → 二次面接 ……n次面接 → 最終面接 → 内定
会社に就職することはこういうプロセスを踏むことだ!というのが、一企業によってほとんど決められてしまっていることに多少の不満はあるけれど、一番スタンダードだし多くの人がこういう就職の仕方をするだろうから、ひとまずこいつを就活のプロセスとしようと思う。
それぞれ → で結ぶところはある確率で進めたり進めなかったりする。
◆一般的な恋人獲得の流れ
相互認知 →デート1 → デート2 ……デートn → 告白(無い場合もある) → 性干渉
これも → のところで、次に進めたり進めなかったりする(。
男「今日はありがとう! 楽しかった。今度の○○日に××はどうかな?」
女「ごめんなさい、その日は△△で難しいです。時間ができたらこちらから連絡しますね」
→ 連絡しない
みたいなやつです。
最終ゴールを「恋愛成就」にしても良かったけれど、恋が成就したか否かというのはなんともいいがたい。ステップで区切ることができない人の気持ちのソフトな変化の、どこでどう区切るべきか?
「告白」のイエスノーを最終ゴールに置くと気持ちがいいけれど、自分は告白の前後で何かが劇的に変わったようには思えない。少年漫画の恋愛物のピークは常に告白シーンだったけれど、高校生の頃の私は「付き合うって何がどう変わるの?」とかずっと思っていた。
「結婚」をゴールにすることも考えたけれど、途中で「同棲」とかいろいろ複雑なあれこれが絡んでくるので、恋人の獲得とはまた別の次元の話なのかもと思う。結婚は手に入れるものというよりも、「何を人生の中で一番にするか」を世間に公表し誓う儀式なのだと思う。
そして誓いを破ると制裁を受ける。
で、恋人獲得のゴールをどこにするかという話に戻る。
男子高校生的な発想だし人によっては不快に思う方もいるかもしれないが、お互いに対する認識ががらっと変わるのは、やっぱり性交渉の前後だろう。就活にしたって内定はたくさん得られるし(御社が第一志望です!)、たくさんの人と性交渉することだってできる(お前のことが一番好きだ!)。なので、話を進めるにはこう簡略化するのが一番いいかなと思う。それに、多くの人が関心を持つのはここの部分だ。
この記事の中では、
就活で成功すること → 望みの企業から 入社意思を受け入れて もらうこと
恋活で成功すること → 望みの相手から 性交渉を受け入れて もらうこと
という意味合いでいろんな話を進めていく。
(※注釈 人によっていろいろな考え方があります)
長くなったので続きは今度書きます。