狐の嫁入り

20代エンジニアの雑記ブログです

村上春樹はなぜバーが好きなのか?

村上春樹は、たぶんバーの持つおしゃれな雰囲気が死ぬほど好きな人なんだろうと思う。

おそらく、本人が若い頃にバーが出て来る小説を死ぬほど読んで、きっとその影響を受けているんだろう。事実はどうあれ私はそんな気がしている。まずはこの本。

ライ麦畑で捕まえて」の村上春樹訳。

まだ十代の主人公ホールデンは、年齢を偽ってバーに入り女の子をナンパし、「年齢は?」と聞かれると「十二歳さ」とかとんでもないジョークで答える。

ニューヨーク放浪の最中、寂しいのかあちこちに電話を描けてはバーに知り合いを呼び出す。知り合いをバーに呼び出す系のイベントは、本人の著作「風の歌を聴け」で散見される。

 「ジェイズ・バー」なるバーは、この小説の主要舞台と言ってもいい場所だ。主人公はここで友人と話し、女の子と出会い、なぜかやたらビールを飲む。

「完璧な文章は存在しない」の序文の下りは、嫌でも「グレート・ギャッツビー」の、食えないと評される語り部のそれを想像させる。

 

 この本は主人公がメイン主人公が成金とボンボンということもあってか、落ち着いたバーみたいな場所はあまり出てこない。けれど、 屋敷や家でパーティしたりと、知り合いを募って飲むシーンはやたらたくさん出てくる。(私が読んだのは光文社のでした)

 

 冒頭から行きつけのバーが出て来るのはこの小説も。

ジョー・ベルなる、癖は強いが人間味のある店主が主人公とヒロインを相手にする。

 

私の読んだ村上春樹おすすめ本は上記の三冊だけだが、ランダムで三冊選んでどれもがバーなりお酒混じりのパーティが頻繁に出てくるというのは偶然ではないだろう。

村上春樹のもつおしゃれな雰囲気な惹かれる読者がたくさんいるのも納得できる話で、作者自身も、そういう空気に酔わされた一人なんだろう。