狐の嫁入り

小説創作ブログ! のつもりでしたが、なんかだいぶ違う気がします……

「天気の子」が楽しみすぎて、プロットを勝手に考えた。

<amazonの商品紹介より抜粋>

高校1年の夏、帆高(ほだか)は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会う。「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。

 

※「君の名は。」のネタバレありです。

 

 

時空を駆けて出会う話は枚挙に暇がありませんが、天気を変える話は珍しいなあと思います。

 

 

君の名は。」に搭載されたギミック

新しい物語は、過去作品の要素をばらばらにし、新しく組み替えることによって作られます。「君の名は。」にも、人気作品にあるギミックが満載されています。

 

・男女入れ替わり

・時間のずれ

タイムリープ

・隕石の落下

思い出せる限りで「君の名は。」のプロットも振り返ってみます。

 

 

君の名は。」のプロット振り返り

ざっくりしたプロットですが、瀧&三葉が、交互に役割を交代しながら物語が進んでいることに気が付きます。

 

三葉   (入れ替わりに戸惑う)

三葉&瀧 (入れ替わりに戸惑いつつ、メッセージをやりとり)

瀧    (三葉への電話が通じず、村の崩壊に気がつく)

三葉&瀧 (黄昏時に出会う)

三葉   (瀧から危機を知らされ、村を救う)

三葉&瀧 (社会人になって出会う)

 

二人がすれ違い、出会う物語

 

 

二人で世界を救う物語

 

の二つの物語が同時に展開されています。

 

男女が出会うためにはすれ違いが必要であり(時間のずれと入れ替わり)

世界の危機を救うために危険な事象が必要でした(隕石の襲来)

 

そういうわけで、「天気の子」も、同じ要素から構成されると思われます。

新海監督は「秒速5センチメートル」のことから男女の出会いが大好きです。

また「天気の子」の予告でには「天候の調和が狂っていく時代」とあり、乗り越えるべき危機の存在もそれとなく示唆されています。

そういうわけで、こういうプロットを仮定しても無理はないと思います。

 

プロット:「男女の出会いと別れ』および「危機からの脱出」

 

 

天気の子」で描かれるであろう男女のすれ違い

君の名は。」で二人の男女を隔てていたのは「入れ替わりの記憶喪失」と「時間のズレ」でした。両方とも、「現実には存在しないフィクションとしての力」です。ここからの類推で、こういう仮定を置きましょう。

 

『二人の男女は、「フィクションにしかない不思議な力」で引き裂かれる』

 

「フィクションにしかない力」は、予告から見る限り二つしかないので、こういう仮定を置きます。

 

別れの原因:天気を晴れにする力と天候の不調

 

 

「天気の子」で乗り越えるべきであろう世界の危機

君の名は。」で乗り越えるべき危機は、「隕石の襲来による村の崩壊・ヒロインの死」でした。

ここから類推して、こういう仮定を置きます。

 

危機:天候不調による世界の崩壊とヒロインの死

 

また、天気を題材にしていることから、エンディングのシーンには前向きになれる風景が描かれると考えるの自然だと思います。

 

エンディングは快晴のシーンになる

 

中盤のイメージは、エンディングの真逆でないといけません。

 

危機のシーンは暴風雨と雷雨になる

 

また、ヒロインは「天気を変える力」を持つという設定です。暴風雨が巻き起こるなら、それを消すのはヒロインの役目になります。

 

天候の悪化は女の子の不思議な力が解決する

 

 

まとめ

ひどい想像ですが、最後までお付き合い下さり恐縮です。もう少しで終わりです、

君の名は。」と新海監督の好み(私の妄想)と「天気の子」のあらすじからこんな仮定を置きました。

 

・プロット

 「男女の出会いと別れ』および「危機からの脱出」

 

・別れの原因

 「天気を晴れにする力と天候の不調」

 

・危機

 「天候の悪化による世界の崩壊とヒロインの死」

 

・その他

 危機のシーンは暴風雨と雷雨

 天候の悪化は女の子の不思議な力が解決する

 エンディングは快晴のシーンになる

 

そういうわけで、きっとこんなお話になると想像しています。

「男の子は天気を変える力を持つ女の子と仲良くなる。その後、世界は暴風雨・雷雨による危機に陥るが、ヒロインの力で解決する。その結果男女は引き裂かれる。ラストシーンには青空が広がる」

 

ここで言う「世界」は男の子の故郷の島かもしれません。女の子は天気の神様のような存在で「人ならざるものが人の姿を取り、人と恋に落ちる」のかもしれません。女の子は危機を回避する代償として死や別れを経験するのかも……

 

『男の子は自然豊かな島が嫌になって都会に出てきたものの、都会で出会った超自然の存在であるヒロインと天候不調を解決し、心の成長を遂げる。天気を操る力の代償として人の姿を失ったヒロイン思いながら故郷の島に変えると、そこには彼女の姿が……」とかどうでしょう?

 

「天候の調和が狂っていく世界」をしっかり作り込まないと、詳細を詰めるのは難しそうです。

 

ともかく……映画楽しみですね!

どれくらい当たるかなあ。

 

 

追記:天気を題材にした危機は、暴風雨以外にも色々あります。

天気を題材にした危機

地球温暖化

世界が海に沈む、伝染病の蔓延、砂漠化による食料危機……

 

②災害

大雨、洪水、土砂崩れ、台風、雷、津波地震

「天気の子」の予測映像では、雨の映像がたくさん使われていました、また、深海監督は雨粒がわりと好きなようです(ビニール傘についた雨粒を、「情報量多い」と言ったりしていますし、『言の葉の庭』は雨風景の中で展開される物語です)

 

③スタンド「ウェザーリポート」(ジョジョ五部)

サブリミナル効果とか出てくるかな……?