狐の嫁入り

20代エンジニアの雑記ブログです

小説の新刊を単行本で買うということ

私はささやかな楽しみは好きな作家の小説を単行本で買うことである。

 

読みたいだけなら文庫で買えばいいし、なんなら映画なんかは地上波で放送されるのを待っていたりさえする(人が多い場所に行きたくないというのも若干ある)

 

文庫がだいたい700円くらいに対し、1700円くらいする単行本のプラス1000円分はいったいなんなのか。今日とて、「Iの悲劇」を手に取りつつ、普通に文庫化するまでまてばええやんと自分ながらに思っていた。

 

文庫になる前に先行して読める分のプラスだという向きもあるけれど、私の場合は小説家とか出版社へのリスペクトと言いますか、いわば彼らの持っているブランドに対して料金を支払わされてるんだろうなあと感じる。電子書籍隆盛の時代とは言え、有名出版社の新刊ということで、きっと面白いし値段に負けない内容だろうという信頼感があるんだろうし、そういう伝統の前にひざまずいての+1000円。ファンは弱い。握手会でCDを買うちょっと前のドルオタと変わるところは少しもない。後、ホストに貢ぐ女の人とか……それはちょっと違うか。

 

命をつなぐために必要ないものに支出するのはやっぱり貴族の道楽っぽいよなあと思いつつ、そういうゆとりのある自分というのを、わざわざ高い金を払って買うことで確認したいのかもな、とも思っている。

 

収納スペース的にもコスパ的にも、どう考えても文庫or文庫の電子書籍版のがいいのに、まだ単行本なんて買っていたりする。自分も、じわじわと古い人間になりつつあるんかなあ。

 

ちなみに、文庫ではなく単行本を買う理由を人に説明する時、私は「お布施」ということにしている。実際的な意味はほとんどないけれど、自分の気持ちをなんとかするために支払うものだからだ。

 

よくわかんないけど、これからもきっと支出しつづけるんだろうなあ