狐の嫁入り

小説創作ブログ! のつもりでしたが、なんかだいぶ違う気がします……

「挫折した本」と「読み切った本」

里旬 (@wisteria0410ss) | Twitter

数学と物理の勉強は楽しく、そのおかげでいくらでも外出自粛ができそうです。ライフイベントが停滞しないか心配になるほど。

 

その中で気づいたことは、私はあまり賢い人間ではなさそう、ということです。いろいろ興味のある本を買ってみたのですが、わからないところ多々あり、読みきれなかった本がたくさんあります。

「これを読んだよ!」という情報は巷にあふれていますが「これは読みきれなかった」という情報は秘匿されがちです。うまくいかなかった研究結果が論文にならないのと同じです。そういう失敗事例こそ、公にして共有してほしいと思っています。

と、いうわけで、私の最近の「挫折した本」と「読み切った本」を書いていきます。

自分の知識レベルがはっきりと現れてしまう恐ろしい記事です……!

 

 

挫折した本

「数値流体力学

 部署異動に伴って、流体を取り扱い始めました。仕事をする中で、流体の理解には、かなりマニアックな数値解析やモデリング知識が必要と感じて手に取った本です。

大学で流体を専攻していた同期の「乱流には手を出さない方がいい」という忠告を押し切っての挑戦でしたが、案の定乱流のモデリングでつまづきました。乱流怖い……輸送方程式ってなに……?

もっとわかりやすい副読書を探し中です。 

 

パターン認識機械学習

流行りに乗って始めたものの飽きた、という駄目なパターンです。これも50ページくらいまでで止まっていたかも……確か購入したのは去年でしたでしょうか。

ただ、「事後確率」「事前確率」「メールのソート」について、機械学習の初歩の初歩はぼんやりと頭に残っているので、読んだ意味はあったかなと思います。繰り返し挑戦したい一冊です。

ただ、実利を考えるならKaggleでデータ分析をごりごりやったほうが良さそうなので、手を付けるならそっちからかな、とも思っています(kaggleスタートブックも買って積んでいます)。

 

オペレーティングシステム」「Webを支える技術」

有名なGoogleのお医者さんに触発されて買ってしまった本です。あのブログでは、さらっと読みこなしてしまった感じがありますが、初学者にはなかなか頭に入ってきません。

すぐに読み切るのは難しそうなので、目下競プロを楽しくやりながら、きっかけを見つけて再挑戦したいです。

これも50〜100ページくらいで止まった記憶があります。そのあたりに「死の谷」的な何かがありそうです。

 

「大学教養 線形代数

線形代数はいまだに面白さがよくわかっていません……FFTとかを実装する段になればわかってくるのかも。理工系大学卒で線形代数をよくわかっていないのはお恥ずかしい限りです……ただ、今後数学を勉強していく上で必ず参照したいところが出てくると感じています。手元において繰り返し読んでいきます。

 

 

読み切った本

「高校数学でわかる流体力学

安定のブルーバックスシリーズです。完全流体についての議論は、この本のお陰でかなり自信を持ってわかったと言えるようになりました。

 

「流れの数値解析入門」

こちらは少々実践的な本。「渦法」のアルゴリズムについて知りたいと思って購入し、実際に圧力場を求めるプログラムを組んでみたりしました。

が、最後までエラーを修正しきれませんでした……実用的なコードを組むためには、知識だけでなく、忍耐力と根気が必要だと痛感しました。

自分の「実装力」の低さを痛感させられ、いろいろ学びのある本でした。何かを作るために必要なのは、何よりもまず強い意思です。

 

 

なんとか読めそうな本

「道具としてのフーリエ解析

直感的なイメージを重視した、とてもわかりやすい本です、この本のお陰で、式を見ながらですがフーリエ級数展開からDFTまでの計算ができるようになりました。

前半の半分でフーリエ級数~DFT・ラプラス変換を、後半では応用編としてFFTを取り扱います。

前半は読み終わったので、これから応用編に取り掛かります。以前競プロで挫折したFFT問題にリベンジできそう。とても読むのが楽しみな本です。

 

「『集合と位相』をなぜ学ぶのか」

理論としての数学には馴染みがなかったので、その足がかりとなる知識がほしいと購入しました。SNS情報によると、ストーリー仕立てで易しい読み物、とのことで油断していました。実際に読んでみると、定理の証明の議論についていけなかったり、見慣れない定義に戸惑ったりと思うように進みません。

ただ、ゆっくりと読んでいけば十分理解できる内容なので、気長に読んでいこうと思います。

微積の基礎も復習していって、最終的には「無限級数の足し算と積分の入れ替え」や「フーリエ級数の収束」といった議論を丁寧に追えるようにしたいと思っています。

 

 

まとめ

あれこれ手を出しましたが、そのうちのひとつだけでもものにするのは大変です。こういう雑多な勉強が許されるのは学生の頃だけだよなあ、とは思いながら、趣味だからとちょこちょこ続けています。

ただ、もしも仕事として役立てるなら、分野を絞って注力しないとどれも中途半端に終わりそうです。もう少し自分の興味を絞りながら、かつ楽しんでできるようなところを模索していきます。ストイックにいくのも良いですが、なによりも続けることが大事かなと思っています。