「走れメロス」と「人間失格」を感情分析しました。
何か小説を書くヒントになればと思って、Google Colaboratoryを使って感情分析をしてみました。
単語をpositiveとnegativeとneutoralに分類し、文中に現れたpositiveとnegativeがそれぞれ、全単語中に何割あったか示すものです。
走れメロス
横軸がストーリーの進行度合い、縦軸が正/負単語の割合です。
最初はネガティブ優勢ですが、ちょっとずつポジティブに転換していって大団円を迎える様子がわかります。確かに、読んだ感覚と一致していると感じます。
人間失格
「人間失格」についてもやってみました。こちらは全体的に感情はフラットですが、終盤にかけて負の感情が吹き上がるような構成になっています。
全体の60%を超えたところからネガティブが優勢になってきます。
妻との結婚が幸福が最高潮になり、その後の悲劇からやがて薬物におぼれていくシーンが負の感情を引っ張っているようです。
参考
コードはこちらの記事を参考にしました。
今後やること
「面白い小説」と「そうでない小説」を分けるものが何かを見出したいと思っています。「走れメロス」も「人間失格」もとても面白い小説だと思うので、比較対象として紛れもなく面白くない小説を準備する必要があるのですが……そういう小説はそもそも出版されない気も……
例えば小さな公募の一次選考、二次選考、三次選考、四次選考……などの作品をそれぞれ分析していけば、最後まで残る作品の傾向みたいなところをつかめるかもしれません。
何か面白いアイデアがないか検討中です。