狐の嫁入り

20代エンジニアの雑記ブログです

電池・電気化学の一番わかりやすい教科書「電子移動の化学」はぜひとも読むべき名著

リチウムイオン電池がノーベル化学を取って、ふと思い出したもので記事にしました。 

wired.jp

 

今回ご紹介するのは、ノーベル化学賞受賞者の三人もまず読んでるに間違いない(でも確認は取ってない)電気化学の名著です。

 

さて、私個人の話ですが、大学のころはちょっと変わった材料を研究していました。

 

その材料といいますのは粉末の金属酸化物で、光を吸収して局部電池を形成し、表面で化学反応を引き起こす「光触媒」というものでした。

 

で、光というのが起電力を持つ小さな電池だと気づいた後、私は電気化学を勉強し始めました。その時になんとなく手に取ったのが本書。「電子移動の化学」です。

 

わかりやすい! 電気化学面白い!

 

となったお気に入りの一冊です。

 

電子移動の化学―電気化学入門 (化学者のための基礎講座)

電子移動の化学―電気化学入門 (化学者のための基礎講座)

 

 

ちょっと化学に慣れた人なら、高校生くらいの知識でなかなか楽しく読める内容です。溶液に電極をぶっさしで電気分解する話から始まり、イオン化傾向の話をし、その後は大学教養課程の材料化学(フェルミ準位云々とか)、電極表面のイオンの動きの理論的な取り扱いに進みます。最期に、補講として水の化学反応、光と電気についてちょろっと触れてくれます。

多分、化学に馴染みがない人でも四分の一くらいは面白く読めるはず。

 

「電池」「電気化学」についての基礎をもれなく網羅した一冊です。普段電池に関わりがない方も、手元に一冊持っておくととても役に立つと思います。

 

初学者ならきっと手にとって役に立つ一冊。電池研究がこれからますます加熱していく中で、更に読まれていく本になると確信しています。

 

日本の研究ってIT弱いイメージですけれど、結構、電池とか素材とかに強いのかもしれないですねえ……