狐の嫁入り

小説創作ブログ! のつもりでしたが、なんかだいぶ違う気がします……

粋ですねえ。「本所深川ふしぎ草紙」

 宮部みゆきの江戸物の短編小説です。ちなみに以下、ややネタバレがあるかもしれませんのでご注意を。
 一番気に入った作品は一番最初(*)に収録されている「片葉の葦」です。彦治の一生懸命さが非常に心に残ります。ラストの一人の男として生きていけるようになった彼が、片葉の葦を見て、自分の心の支えになってくれたお美津に思いを馳せるシーンはこの本の中でもっとも感動的でした。
 メインの話はそこですが、メインと絡んでいるサブの話もとても印象的。出だしから死んでしまっていますが、この人もかなりのメインキャラクターなのではないか近江屋藤兵衛。自分的にはこの人が結構好きだったりします。
 自分なりの分析ですが、宮部みゆきの小説は、直接登場しない人物が物語のなかで重要な位置にいるように思います。読んだひとならわかると思いますが、火車なんてそうですよね。ふしぎ草紙の解説にも書いてあったように、最後までヒロインが登場しないという。
 江戸時代の民衆には、大店の主人や娘は雲の上の存在だったのでしょう。そういった人々は社会においても重要な位置をしめ、直接は登場しなくても民衆の生活に多きな影響を与えています。民衆はそういった人々の支配の下でそれぞれの生活を営んでいたのでしょう。ふしぎ草紙は、そのような地位とか名誉を持っている人じゃなく、日々を一生懸命暮らしている人の目線で描かれています。それが、この作品から粋なものを感じることができる理由なのではないでしょうか。
 
 
(*)間違いです。あとからワードの校正機能に見つけてもまいました。ちなみにこれだけの文章で613時。原稿用紙一枚半か、まあよく頑張った。

気がついたら大学生になっていました。

 大学に入学してはや一カ月が経ちました。このブログも放置して久しいのですが、また再開してみようと思います。4年後に自分の大学生活を振り返れるようにと。現在は、悔いのない大学生活を送るべく日々奮闘しています。やや挫折気味ですが。
 あと読書記録なんかもつけていきます。ちょこちょこ記事を投稿してみるので読んでみて欲しいです。
文章を書くのには苦手意識があるんですが、ここで克服できるようにしたいです。
 共感できるところとか、この人と語ってみたいとか思ったら気楽にコメントしてください。嬉々として返信します。
 

FF7(PS)

 今日、ブックオフで買ってきました「ファイナルファンタジー7」! 今更?って感じのゲームですが、買うとき1750円もしましたよ、古くてもまだ根強い人気があるんでしょうね。スピンオフの作品も結構でてるくらいですし。(ところで、スピンオフって言葉誤用じゃないか不安)

 とはいってもやはりPS用のゲームソフト、ブルーレイのアドベントチルドレンの映像を見た後だとやっぱりちょっと残念な感は拭えないwフィールド上でのキャラクターなんてほんと…。こういう古いゲームをやるときは違和感ありまくりです。最近のFFは映像美を追及しまくってますから。

 FF7,シリーズの中で最も人気のある作品のひとつっていうのは良く聞きます。(英訳っぽいねこの文章)確かに、なんだかいろいろ伏線があって、これから面白いステーリー展開になりそうで楽しみです。

 にしても、このゲームはやたらに時間制限が多くて、凄いあせります。しかも、画面が見にくいし、いちいちややこしい条件が。一番最初の「爆発まで十分」ではゲームオーバーになりましたから。 まさかジェシーに声を掛けないといけないなんて、しかもエレベータとか下手したら気づきませんって…。つか電車でのタイムリミットいるのかアレ。

 で、いまのプレイ状況はというと…二匹目のボスの手前ですかね、ロボットの奴。そのロボットと戦闘中にやむを得ずセーブせずに電源を切ったのがつい一時間ほど前です。この記事を書き終わったらリトライしようかな。
 

E=1/2mv^2の式を証明してみる。

 僕は高校で理系選択なので当然物理をやっているんですが、その問題を解いているとふとした瞬間に疑問を感じることがあるんです。それは主に力学的エネルギー保存の法則の問題を解いていたときに起こるんですが、「そもそも運動エネルギーとか一エネルギーって何なんだろう」とか思うわけです。
 疑問に思って教科書をめくってみると、もちろんきちんと公式の解説がしてあって一応納得できたような気にはなるんですが、しばらくたつと自信がなくなってくるんですね。と、いうわけで、ちょっと頭の中を整理してみよう、自分の知識を確認してみようと思ったわけです。そうだ、それをブログでやろう、とも思ったわけです。もしかしたら物理好きの同士がこの記事を見つけてくれるかもしれませんしね。

<証明>  ←改まってこういう断りを入れるとなぜかモチベーションあがります、なんでだろう。

質量m、速度vで運動するの物体が、ある物体を力Fで、距離x動かしてとまったとして、

W=Fx… 
まあここは流石に分かります。

ーF=ーma…◆
かの有名なニュートン博士の運動方程式

0-v^2=-2ax… 
速度と加速度と距離の関係式、時間tが消去されてるのがいいスわ。

これらの式からFとxとaを消去すればいい、と、なんだか結構あっさり終わりそうな予感が…

,鉢△茲
W=max…
これにを代入、ちょうとaxの部分が共通してますので。

W=1/2mv^2<終>

教科書の文章を抜粋したようなこと言いますけど、この式から、質量m、速度vの物体はこれだけのエネルギーをもっているということがわかるわけですね。



というか、こんな面倒(ってほど難しくなかったけど)なことしなくても、力を距離で積分してやればエネルギーが出るみたいです。ん、そうじゃないのかな、でもとにかく積分を使えばエネルギーが出てくるはずなんです。

いや、これは教科書からの抜粋じゃないですよ。

学校ではこういう物理の証明と、数学の微分積分とを結びつけて教えてはいけないことになっているそうです。だから物理の教科書に微分積分のことは載ってないんですね。

物理学は微積分なくしては発展しなかったって言うのに、どうして物理では微積分を教えないのか、やっぱり受験に必要ないからって理由なんですかね?


と、受験受験と騒ぎ過ぎな僕の高校に歯向かうようなことを最後に書いてみました。

宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」

 今回感想を書くのは、著、宮部みゆきステップファザー・ステップです。僕は講談社文庫のほうで呼んだんですが、この作品はもとは青い鳥文庫から出版された、その名前からも分かるとおり、低い年齢の読者にも分かりやすいように書かれた作品です。実際その内容も軽いもので、取り扱っている事件も、謎解きもいたってライトな感じです。
 僕は、宮部みゆきの作品は、殺人やら複雑な人間の心理やらが関わった、社会の闇を描いたようなものしか読んだことがなかったので、このライトな雰囲気は新鮮な感じでした。さすが大御所と呼ばれるだけあって、こういう作風の作品も面白くかけるんだなあ、と関心しました。

 ストーリーは、盗みに失敗した失敗したところを双子に助けられ、なんだかんだあって彼らの疑似親父を演じるハメになってしまった、腕のいい泥棒の一人称で進められます。子供向けとはいっても、やっぱり泥棒という世間様に対して後ろ暗いところのある人物を主人公にするあたり、宮部みゆきだなあ、と思います。こんなことを思うあたりに、小説が分かる人気分に浸ったりしてます。
 宮部みゆきということでミステリー。ですが、この作品の面白いところはそこじゃなくて、ホームドラマみたいなところにあると思います。双子と「俺」の三人の会話は、読んでいてとても楽しい気分になってくるんです。物語が進むにつれ、疑似親父になることを最初は嫌がっていた「俺」が少しずつ双子たちの仲良くなっていく様子もいい感じ。遺棄児童、泥棒、という不穏なプロフィールをもつキャラクターたちなのにまったくそれを感じさせない身近さがあります。作品全体としてほのぼのとして平和で、最後は前向きな調子に終わっています。そこもまたいい。劇的な展開があるわけじゃないけども、なんだか楽しい、そしてたまに出る気の利いた台詞にグッとくる。そういう作品も結構いいなあと思えました。

 幸せな日常を描いた作品も面白いなあ、と書きましたが、幸せな日常って言うのは、今自分が送っている生活でもあるんですよね。平凡な日常、そしてときどき起こる事件。小説の中ではそれが凄く魅力あるものに感じられましたが、実際はというと、今までの日記にも散々書き散らかしたように、暇です。グダグダです。もしも小説のように事件が起こったとしてもそれは同じことでしょう。
 しかし、こうやって作家の手にかかって物語になると、それが突然美しく尊いものに思えてくる。僕がそういう物語を書こうとしても、きっとつまらない文の羅列になっちゃうんだろうなあと思います。つまり僕が言いたいのは、そういう物語を描ける小説家っていうのは偉大だなあとうことです。
 

懊悩

 今日、お気に入りの漫画のキャラクターのガチャガチャが本屋の前に再設置されていたことをよろこんで、本屋にいったにも関わらず本に使った値段よりもガチャガチャに使った金額のほうが大きいという変わった状況を生み出したSUIHEIです。
 そういえば最近は荒川弘ハガレンの作者です)がカバーイラストを描いた小説を結構見ます。結構って言っても二種類なんですが。ひとつは「ステップファザーステップ宮部みゆきの作品で、僕が今読んでいるSFS(ステップファザーステップ)と内容は一緒ですがカバーイラストの違うバージョンです。ネット検索でみつけました、へえ、新装版で発売されたの去年なんだ。もうひとつは…なんか外国の奴です、はい、なんか兄弟がどうとかいう帯がついてたことは覚えてます、タイトルは見てません。ガチャガチャが再設置された本屋においてありました。
 今の僕は、こんな些細なことにすら日記に書くほどの価値を感じるほどに、暇です。することといったら読書か勉強か、たまに意味もなくなんとなく本屋に足を運ぶぐらいです。暇です。だれか遊びに行こうよーと言っても、これといって行きたい場所なんてないんですよね。まあ、どうしても行きたい場所を言えといわれたら、そうだな――本屋かな。どこまで遊びの世界が狭いんだ僕はって話になっちゃいます。
 で、勉強か、かといって長くは続かないし読書も長くは続かない。文明の利器、つまりケータイのおかげでメールがあるけど使わない。誰か語る人がいればきっと両方ともモチベーションがあがるんだろうけども、やっぱりメールは気が引ける。相手メールなんかしたくねえよって気分だったらあれですしね。
 つかもう寝よ、なんでこんなこと書いたんだ俺。

あ、そういえば1個面白いネタがあったなあ、物理の先生の下ネタとか。クラスメートにこのブログの存在を知られる危険を冒すことになるかもしれないけど明日にでも書こうかな。なんだか今日はやたらに文章を書きたくなる衝動に駆られてるからそれが明日にも続いていることを期待。

にしても、思ったことを思ったままに書いてみるとグチャグチャになった感じがするなあ。うまくまとめたくてもまとめられない、そもそもまとまってるってどういうこと、一旦書き始めた文章ってどうやって終わらせればいいのさ。

宮部みゆき「火車」

 最近は宮部みゆきの小説にハマりました水平です。そういうわけで今も彼女の著書「ステップファザー・ステップ」を読んでいます。ユーモラスでほのぼのした感じで、こちらも面白い小説なので読み終わったら感想を書こうと思いますが、こんかいはこれじゃなくて、ちょっと前に読んだ作品を紹介します。

 「火車」ってどうやって読むか分かりますか?ひぐるま、そうですよね、普通ならそうやって読みます、ちなみにこれ、”かしゃ”って読みます。凄い紛らわしい題名なことで。読者が読み違えることを期待してか、振り仮名も表紙のタイトルの100分の1くらいの本当に小さな字で気づきにくいように書いてあるんです。あとからそれを発見して、へぇーって感じ。

 さて、話の内容ですが、宮部みゆきということでもちろんミステリーです。失踪した婚約者の捜索を親戚から依頼され、休職中だが刑事である主人公は、彼女の周囲を調べていくうちにやがて異変に気づいていく。失踪した女性の過去、隠蔽された事実、そういうミステリー的内容が、現代社会の抱える問題や欠陥と結びついて、そしてその描かれ方が凄くリアルです。読んでいると金融だとか会社だとかの、社会の仕組みの複雑さ、その社会に生きる人間の大変さ、なんかがまだ社会に出たことのない僕にもすごく現実的なものに感じられます。

 この「火車」(”かしゃ”ですよ)という作品は、社会派ミステリーってことになっていますが、宮部みゆきは、そんなふうに考えて書いたわけではなかったので恥ずかしいと語っています。それでも、僕としてもやっぱり宮部みゆきは社会派だな、ミステリーだな、と思ってしまいます。
 ちなみにこの宮部みゆきのコメントは、さっきちらっとだけ書いた「ステップファザーステップ」の後ろに載っていた談話集のものなんです、僕は基本的に本編を読み終える前にあとがきを読む派なので。なんだかちょうど良かった、まとめっぽくできて。







いや、っぽくはできてないかな