狐の嫁入り

小説創作ブログ! のつもりでしたが、なんかだいぶ違う気がします……

趣味がない人のための趣味の見つけ方

学生から社会人まで誰でもご参考に。

 

①図書館に行く

本がたくさんおいてあるので、一番最初に目についた小説を手にとってみるといいと思います。ひとまずカードを作りましょう。

コスパは最強です。

 

②ランニングする

走ることは意外と楽しい。走っている間は自由に考える時間ができるので、以外と面白いことが見つかる可能性もあります

コスパは最強ですが、最低限の運動ができる服装が必要です。

思い切って買って自分を鼓舞してもいいかも。何かっていいかわからない人は、ひとまずニューバランスとか軽くて安いしいいんじゃないですかね。

 

③オフ会に参加する

普段のコミュニティとは違うコミュニティに入ってみることで、新しい視点を得られることがあります。私は最近ミステリ読書会に参加し、がち読書勢の知識の豊富さに度肝を抜かれて、「行ってよかった!」となりました。

 

④嫌いなことをあえてやる

例えば、アイドルが苦手な人はあえて握手会に行く、とか、スポーツ嫌いな人があえてフットサルに行く、とか。

やってみると意外と嫌いじゃなかったり、もしくは、嫌いなものを目の前にすることで自分の好きなものが明確になったりします。

 

⑤ダーツやサイコロを使って、自分の生活行動にランダムネスを取り入れる。

目をつぶって本を選んだり、インターネットで「趣味一覧」とかを検索して、無作為にひとつ選んでそれをやる。

「乗馬」とか「バンジー」とかが出てきてもちゃんとやるという意思を持ちましょう。

旅行先に迷ったときなんかは、「日本ダーツの旅」式に決めてみるといいと思います。

 

⑥昔の話を聞く、昔の場所に行く。

両親や祖父祖母、身近な人から昔の自分の行動志向を聞いてみるとか、しばらくあってなかった友人とあってみるとか。

見失っていた本来の自分的な何かが見つかるかもしれません。

 

趣味がない、とはざっくりした悩みで、時間つぶしの方法がほしいというだけでなく、「人生の無意味性となんとかしたい」とか「魅力的な人と会いたい」とか、そういう欲求とごちゃまぜになっていて対処がとてもやっかいです。

一番いいのは、自分の中で一番得意なとこを早く見つけることかなあと思います。

 

ちなみに私は向学心の強い魅力的な異性と出会いたいので、仕事の自己啓発も含め英会話学習を検討中です。

本を好きになる方法

「本を読めるようになりたい」

 と言われたことがあります。それが本好きをPRする私への社交辞令だったのか、本当に活字耐性がなかったのかは判然としませんが、後者のかたにはこんなことを話そうと思います。

 

①面白い小説を見つける

面白い最初の一冊との出会いが、その後の読書生活を決定づけます。必ずしも高尚な本とは限りません。ラノベかもしれないし、ガチ文学かもしれないし、雑誌の連載かもしれません。

 

②最初の一行だけ読んでみる

必ずしも、本を最初から最後まで読み通す必要はありません(ガチの読書家の人には怒られそうですね)

最近の小説は、とても読者を意識して書かれているためか、出だしから読者をひきつけ最後まで引っ張っていく力のある小説もたくさんあります。

全部読もう! と意気込まず、お試しで一行だけ読んで下さい。そのままつい次の文章を読んでしまうものがあれば、それは一生の友人になれる小説かもしれません。

 

③フォロー数の多い読書アカウントをフォローしてみる

「読書熊」さんとか「読書熊」さんの紹介する本はいつも面白いです。面白い本を発掘するのが凄く得意な方がいます。そういった方とつながりを持ってみましょう。

 

④読書は役に立たなくていい、と思う。

読書から何かを学ぶ必要はありません。ただ、ふっと気になったときに、手にとって見ると、新しい世界を開くきっかけになるかもしれません。

ブラック研究室あるある

①学部時代で一番面白い講義をしてくれた教授が運営している

外向けに見た目のいいものを作ろうとすると、内部の人たちは苦しまざるを得ないんですね……私は体育会の部活にも入っていましたが、内部はストレッサーだらけでした。

 

②凄く優秀な先輩がいる

人生で一番勉強になったのは、死ぬほど優秀な先輩に研究の仕方や考え方を教わったときです。そういう研究室で長く生き延びられる人は、能力も凄く高いです。だからこそ、こだわりが強くストイックな教授にも認められているんでしょう。

 

③学生仲がいい

共通の敵を持つものは仲良くなる。教授に怒声を浴びせられた後輩をフォローし、資料を見てやり、飲み会で慰める。私もしましたし、してもらいました……学部の友達よりもずっと濃い関係を築けた気がします

 

コアタイムはない

サービス残業の精神ですね。「各々の責任に任せる」

当然、「早く帰っていい」というわけではなく教授の眼鏡に叶う成果を出すには自ずと、ブラック企業も真っ青な時間が必要になります。何回研究室に泊まったことか……自己責任、という言葉を盾にとった理屈で、学生は常に理不尽な働き方を(建前上は教育だけど)強いられます。給料は出ません

 

⑤社会が優しいことに気がつく

薬品や備品会社の人がとても優しく思えます。

会社に入ると、労働時間が管理されている上に給与がもらえる……私は先月免許の更新に行きましたが、学生時代よりも今のほうが若返っていてびっくりしました。生活って顔に出ますね……

 

部活と研究の二つで、私の大学時代は一般の大学生活からは想像がつかないほどどブラックでした……会社に入ってからちょっと楽になったくらいです。

 

得るものもたくさんあったとは思いますけれど、理不尽な体制に甘んじて居座れるようになったことは、自分の幸福に寄与しているのか不幸に寄与しているのかイマイチ判断がつかないところです。

 

今度は体育会あるあるでも書こうかな。

村上春樹はなぜバーが好きなのか?

村上春樹は、たぶんバーの持つおしゃれな雰囲気が死ぬほど好きな人なんだろうと思う。

おそらく、本人が若い頃にバーが出て来る小説を死ぬほど読んで、きっとその影響を受けているんだろう。事実はどうあれ私はそんな気がしている。まずはこの本。

ライ麦畑で捕まえて」の村上春樹訳。

まだ十代の主人公ホールデンは、年齢を偽ってバーに入り女の子をナンパし、「年齢は?」と聞かれると「十二歳さ」とかとんでもないジョークで答える。

ニューヨーク放浪の最中、寂しいのかあちこちに電話を描けてはバーに知り合いを呼び出す。知り合いをバーに呼び出す系のイベントは、本人の著作「風の歌を聴け」で散見される。

 「ジェイズ・バー」なるバーは、この小説の主要舞台と言ってもいい場所だ。主人公はここで友人と話し、女の子と出会い、なぜかやたらビールを飲む。

「完璧な文章は存在しない」の序文の下りは、嫌でも「グレート・ギャッツビー」の、食えないと評される語り部のそれを想像させる。

 

 この本は主人公がメイン主人公が成金とボンボンということもあってか、落ち着いたバーみたいな場所はあまり出てこない。けれど、 屋敷や家でパーティしたりと、知り合いを募って飲むシーンはやたらたくさん出てくる。(私が読んだのは光文社のでした)

 

 冒頭から行きつけのバーが出て来るのはこの小説も。

ジョー・ベルなる、癖は強いが人間味のある店主が主人公とヒロインを相手にする。

 

私の読んだ村上春樹おすすめ本は上記の三冊だけだが、ランダムで三冊選んでどれもがバーなりお酒混じりのパーティが頻繁に出てくるというのは偶然ではないだろう。

村上春樹のもつおしゃれな雰囲気な惹かれる読者がたくさんいるのも納得できる話で、作者自身も、そういう空気に酔わされた一人なんだろう。

Amazon kindleのメリット・デメリットまとめ

Amazon kindleを買って数年が経ちました。

最近では、気になった本はすぐにネット上でDLして読む習慣をつけつつあります。環境の変化って怖いなあ。

 

たまに聞かれるのが、「kindleって何がいいの」という質問。自分の頭の整理もかねて、ここのメリットとデメリットをつらつらと書いていこうと思います。

 

 

メリット

店舗に行かずに済み、時間短縮できる

欲しい、と思ったら次の瞬間には手元にあります。外に出かける必要もなく、もの凄い時短ができます。

 

深夜でも買える

夜、この本が読みたい!と思っても本屋がやっていない……ということがなくなります。私は飯テロならぬ「本テロ」にあったことが何度かあります。ちなみに私が初めてテロにあったのは漫画「はねバド!」でした。

 

SNSへの投稿が楽

アプリにも端末にも共有機能がついているので、ツイッターやらのSNSに直接アップロードできます。読書アカの人には便利。

 

複数の本を持ち歩ける

単行本は大きい。文庫本は小さいけれど、持ち運ぶのにも結構微妙なサイズではないでしょうか笑

気になった本をすぐに手元から呼び出せるので楽。友人に本を紹介するときも、すぐにタイトルと目次を見せてあげられます。

 

安く買えることがある

最近買った「コンテナ物語」は定価2800円ですが、1000円引きに。

野崎まどの「2」シリーズ。「アムリタ」「舞面面目とお面の少女」「死なない生徒殺人事件」「小説家の作り方」「パーフェクトフレンド」あたりは、400円を切っていました。

中田永一の「ファイアースターター湯川さん」辻村深月の「パッとしない子」などなど、有名作家の短編が無料で落ちてたりします。

 

英単語辞書がついている

知らない英単語をタップすると日本語の意味が出てきます。英語学習者にはぜひ。私が初めてkindleを購入したのはこれがきっかけでした。

 

プライム会員なら月一冊無料

これでハリーポッターシリーズを読んでました。

 

引っ越しが楽になる

本棚から本を引き抜いてダンボールに詰める作業がいらなくなります。

後、本棚を増やさなくて済むので部屋がすっきりします。私は本棚の空きスペースがほとんどなく、かつこれ以上棚を増やしたくないので、電子に比重が偏りつつあります、

 

 

デメリット

買った本を人に貸せない

電子購入なので人に渡せません。

「その本貸してや」

「ごめん、kindleで買ったから貸せない。買ってくれ」

ということが何度もありました。売る側からしたら結構嬉しいのかなこれ。

 

本棚と比べて一覧性が低い

本棚に本をずらっと並べれば、背表紙を見ながら

「これだけ読んだなあ」

みたいな感慨にふけることができますが、kindleはできません。

 

動作が遅いことがある(paper white)

端末のスペックの問題かもしれませんが、ページ送りの動作が遅いです。スマホアプリはさくさく動くんですけど。

 

パラパラめくれない

目的のページを探すとき、片手で本を支えて「パラララッ」とめくって目的の文言を探すこと(ありますよね?)ができないので、ちょっと不便です。

キーワード検索とか使えばいいのかも、とも思いますが私はまだ使いこなせていません。

 

充電がいる

電子機器の宿命です。

 

本屋さんの経営を圧迫する

ごめんなさい応援したい気持ちはあるんです。

 

電子化されていない本がある

まあ当然と言えば当然ですが。

新刊なんかは、書籍のほうが先行販売されることが結構あるイメージ。紙の本を守ろうという何かの力を感じます。

 

ざっと上げてきましたがこんなところでしょうか。

購入迷っている方の参考になれば幸いです。

動物が出てくる小説まとめ

こんなツイートを見つけました。

 なかなかニッチなニーズですがそういう小説はあります。

 

 

野生の呼び声

 ジャック・ロンドンの小説。ゴールドラッシュ時代のアメリカ、温室育ちの犬がアラスカのソリ犬として売られ、野生に帰っていく話。野生の荒々しい戦闘描写と、穏やかな性格な犬がどんどん変わっていく様がスリリングです。

 

白い牙

『野生の呼び声』と同一作者のお話。こっちは、荒々しい野生に生きる狼が人と絆を結ぶ話。

ロンドンはほかにも犬をメインに据えた話をたくさん書いています。ちなみに上記の二作はkindle unlimitedで無料で読めます。私はそっちで既読です。

 

シートン動物記

『狼王ロボ』が有名です。こちらが好きな方はシートン動物『誌』のほうも面白いかもしれません。

狼以外にも、いろいろな動物の観察記録がまとめられています。全十巻を超える超大作。シートン先生凄い。

 

吾輩は猫である

有名すぎて逆に変化球かも。猫が語ってます。著作権が切れているので無料で読めますよ。

 

狼と香辛料

 

ホロ可愛い……この小説めっちゃ好きです。

アニメもあります。全部で18巻。リタイアしたら全部読みたい。

続編には『狼と羊皮紙』も。

 

ジョニー・ザ・ラビット

 直木賞作家の動物小説。可愛いはずの兎たちが、サングラスかけてハードボイルドやります。真剣ですけどちょいちょい笑えます。ベストセラー、という感じのでもないので、こいつに目をつけるあなたはなかなか通です。

 

以下、未読です。 

ノラや

吾輩な猫といいこれといい、純文学は猫好きなのでしょうか。

 

猫旅レポート

映画になりましたねえ……

 

パーフェクト・ブルー

宮部みゆきのミステリ。絶対面白いと思ってる(未読)。

 

鹿の王

本屋大賞受賞のファンタジー

 

以下、別枠です。

利己的な遺伝子 

生命系の研究には、実験対象や観察対象にされた動物のストーリーが引き合いにだされるので、リアルな動物像に迫れます。

 

幻の動物とその生息地

ハリーポッターシリーズのスピンオフ。J・Kローリングの想像力はもの凄いなと感じます。

 

ざっと見てみると、意外と種類がある。一般文芸からラノベ、ミステリ、純文学、ファンタジーまで、動物を題材にした小説や本はいっぱいあります。

実は私は狼大好きで一時期狼小説を読みあさっていました……後、やっぱり人間って犬と仲良しだなあと感じます。

 

同好の士のお役に立てると嬉しいです。

 

では。

【長文】私が神様を信じるようになったきっかけを話そうと思う。

初詣は馬鹿々々しいと思っていました。

 

神様は人が勝手に作ったもので、願いをかなえてくれることなんて万に一つもない。存在しないものを妄信するなんてみんな馬鹿だ、と私は思っていました。

 

今でも、私は雲の上に神様がいないことを確信しています。ただ一方、神を妄信する人が一定数いることも承知しています。

私の会社の先輩は、信じていそうな人でした。

 

先輩は時々飲みに誘ってくれます。何の弾みか、結婚と子どもの話になり
「地元の妻が妊娠した」
と先輩は言いました。先輩は九州から中部地方へ出向しているので、なかなか妻に顔を合わせられず悪いと思っているようです。
「一回流してしまって、気が気でないんだ」

その話は妙に私の頭に残りました。

 

神様は信じていませんが、お寺の持つ静謐な雰囲気と木々に囲まれた空間は気に入っています。それで私は、近くの神社によく散歩に出かけます。先輩と話をした数日後、私はふと神社の販売所を覗きました。
『縁結び』
 のお守りを見て皮肉な気持ちになったのは言うまでもありません。が、その隣にあった『安全祈願』のお守りを見てふと先輩の話が頭をよぎります。

さんざん奢ってもらった借りを少しでも返そうと購入し、ある日先輩に渡しました。私は神様を信じていませんが、出産を前にした人へのお礼にぴったりだと思ったのです。大したものでもないと思ったので、私はそれきり忘れていました。

 

半年とちょっと経ったでしょうか。先輩から、子どもは無事に生まれたと報告を受けました。
「本当にありがとう」
と、感謝されて、私は戸惑いました。
「お守り、役に立った」
 説明を聞くと、難産だったそうです。いろいろの前準備にもかかわらず、結局切開して子どもを取り出すことになりました。

 

分娩室にいる間、先輩の妻はお守りを手に握りしめていたそうです。

 

「なんというか、全然知らないところで買ったお守りっていうのが、凄く嬉しかったらしくて」
 と、先輩の説明もほわっとしています。

私はその場に立ち会ったわけではありませんが、ベッドから投げ出された細い手が、あの薄いピンク色のお守りを握りしめている映像が頭に浮かんできました。


お守りに人を守る力はありません。ただ、誰かが自分のことを思っていてくれたことの象徴になる。そのことが人に気力を与えるのだと思います。

この時私は、神様や神社、お守りというものがなぜあるのか、腑に落ちた気がしました。

 

神様や神社は、この先うまくいく、とか、未来はきっと良くなる、ということを、みんなで信じるために作られたものだと私は思います。
未来がよくなる保証はありませんが、信じることはできます。信じれば変わる可能性が出てきます。かのマザーテレサも、行動は心から変わる的なことを言っていました。

 

つまるところ神様は、願いをかなえる全能のものではなく、願いをかなえるための前向きな姿勢を維持するための仕組みのひとつなのです。

 

よくできた仕組みと感心しました。だから、歴史の彼は奈良の大仏を立てたし、また誰かは伊勢神宮なんて作ったんでしょう。確かに、あれだけ立派なものを作れば、人の力を超えた何かが存在するような気分になるのが不思議です。まあ、それも人の手が作ったものに違いないんですが。

 

ともかく、いるかいないかは別にして、幼い妄信から若い不信を経てようやく、私は神様を信じられるようになりそうです。

 

そういう訳で、来年の初詣は、きちんとお賽銭とお祈りをしようと思います。